コース【駅伝240】

【ふくしま240のコースを3人で分割して参加するため上級者から初級者まで幅広いレベルの方に参加いただけます】

集団走で確実に新地へ。スターターのプレッシャーも!?

今大会最長カテゴリーになる「ふくしま240」のコースは、2日間で合計245km、累積獲得標高差は3000mになるチャレンジングなコース。
このコースを仲間3人でリレーしてフィニッシュをめざす「駅伝240」。3人のメンバーの区間配置次第では、チームのパフォーマンスは変わってくることは間違いない。

各区間ごとにコースの特徴をチェックする。
1区85kmは、直線的かつほぼフラット基調で、ところどころシーサイドを走り抜けるロケーションも抜群のコースが特徴になる。
Jヴィレッジからのスタートは、ふくしま240、ふくしま80の選手たちと同時スタートで同じ集団で走行するため、地脚を使うというよりは、集団内で上手に立ち回れれば難なくフィニッシュの新地へ辿り着けるだろう。チーム内では実力が3番目だとしても、普段から集団走に慣れている選手が適任で、初日の1区は確実に翌日の2区と3区の選手に繋がなければならないプレッシャーも感じつつの責任ある1区になることが予想される。
1区の選手の中での区間賞争いは、フィニッシュのゴールスプリントに持ち込まれる可能性も高い。スプリンターを配置し、1区区間賞の獲得を目指すこともチームとしてのひとつの目標であってもよいだろう。

クライマー起用でライバルから抜け出せる!?

2区68kmは、ふくしま240、ふくしま160の選手たちと朝6時に同時スタートを切る。序盤は集団のまま新地、相馬、南相馬と平坦区間を抜けていくが、25km地点あたりから徐々に山間部へと入っていく。まずは、はやま湖への上り区間、およそ3kmから山岳コースが始まる。一旦フラットになったのも束の間、すぐに今度は6km弱で平均勾配6%弱の上りが続く。ここまででスタートから40km少々で、中継所の「とんやの郷」までは残り28kmほど。
51km地点から国道399号に入ってしばしの田園風景を抜けると、みたび山間部へ。
ふくしま240の山岳賞ポイントになる長泥までの3kmの上り、一旦大きく降ってからのコース最高地点の標高702mまで登り続ける。短い上りを繰り返すイメージだが、全体的にあまり下る印象は少ない上りが多く感じる2区になる。
飯舘から川俣へ下ったら、いよいよ3区への中継所「とんやの郷」だ。下りは慎重に下って、確実に3区にリレーしたい。この地点でふくしま240等のメイン集団に乗れている場合は、リレー時間のロスによる集団離脱を避けるため、2区の選手が抜け出して中継所に先行するというのも戦略になるだろう。

アンカー3区は、臨機応変に対応できる経験者が適任!?

アンカーとなる3区は、3区間の中で最長となる93km。2区終了時点で、メイン集団に残れているのか、それとも単独でリレーしたかで、走り方が大きく変わってくる。メイン集団に残れていれば、上り自体は短く、他の種目(ふくしま240など)の選手に比べて脚自体はフレッシュであるため、終盤まで先頭付近でレースを展開できる可能性もある。2区同様に3区も地脚がものをいうレイアウトになるが、上りだけでなく下りも踏まないとタイムを稼げない区間が多い。単純な軽量クライマーというよりは、パワー値の高いオールランダーに適したコースだろう。55km前後の割山トンネルの上り(ふくしま240の125km前後)を過ぎれば下り基調。駅伝チームの中で終盤まで総合順位がもつれるようなことがあれば、勝負は浜街道に入ってから。ラスト1kmから始まる500mほどの上り坂で勝負が掛かれば、パンチャーのような選手の起用が3区に

 

優勝チームには福島県知事賞のビッグタイトル!

駅伝240は、これまで他の大会でも聞いたことのない珍しいオリジナル種目になる。なお、リレーは、アンクルバンド式の計測チップを1チーム1つ用意し、それを装着してもらいタスキがわりにリレーすることになる。また、他の種目との区別ができるように、選手には両腕にアームバンドを装着して出走する予定だ。

チームでリレーするからこそ味わえる達成感がこの駅伝240にはあるはずだ。区間配置はもちろん、チームで想いを一つにして245kmを駆け抜けることができるかが、駅伝240の鍵になってくるだろう。
新たなロードレースの楽しみが詰まった「駅伝240」、チームメイト同士で区間配置を議論したりと、大会当日以前からソロ参加では出会いない楽しみも多くある。

表彰は、総合順位はもちろんのこと、各区間の区間賞もある。そして、総合1位チーム(2日間総合)には、福島県知事賞が贈られる。